「ミシン糸って、どれを選んでも同じじゃないの?」
そう思われがちですが、実は糸選びは作品の仕上がりを左右する大切なポイントです!

店頭でも、
「この生地にはどの糸が合いますか?」
「60番と90番って何が違うんですか?」
「ニット生地用のミシン糸はありますか?」
といったご相談をいただくことがよくあります。

ミシン糸は、生地の厚みや伸び、作品の用途に合わせて選ぶことで、縫いやすさや仕上がりがぐっと変わります✨
今回は、家庭用ミシンで使うミシン糸の基本を、店頭でよくいただくお悩みに沿ってわかりやすくご紹介します!

ミシン糸をご紹介する前に豆知識をひとつ👀
ミシン糸と手縫い糸の違いは?
ミシン糸を手縫いで使った時に使いづらいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか🤔
私も違いに気づかず手縫いをしておりました💦
実は糸の「撚り(より)」によって使う場面が違うんです!!
一般的にミシン糸はミシンで高速に縫っても糸が乱れにくいようにZ撚りに、手縫い糸は手の動きに合わせて糸がよじれないようにS撚りに撚られています!
撚りの違いで縫いやすさが違うので是非豆知識として知っていただけると嬉しいです♪

では本題のミシン糸を選びにまいりましょう!

ミシンは全部同じじゃない?まずは基本を知ろう!📝

次の3つのポイントを確認すると選びやすくなります!
① 糸の太さ
② 生地に合う糸の種類
③ 生地になじむ糸の色

1つずつ解説していきます!

①ミシン糸の太さはどう選ぶ?

ミシン糸には「60番」「90番」「30番」などの番手があります。
一般的に、数字が大きいほど糸は細く、数字が小さいほど糸は太くなります。

家庭用ミシンでよく使われる基本の太さは60番。
薄い生地には90番、厚地やステッチを目立たせたいときには30番や20番を使うことがあります。

糸の太さ適したミシン針(号数)生地例おすすめ用途
90番7〜9号ローン、オーガンジー、薄手の裏地、薄手コットン薄地のブラウス、小物、繊細な作品
60番9〜11号シーチング、ブロード、オックス、普通地コットン入園入学グッズ、ポーチ、巾着、洋服、小物
50番11〜14号やや厚手の綿麻、キャンバス、しっかりめの普通地バッグ、小物、やや厚みのある作品
30番14〜16号帆布、デニム、厚手キャンバス、合皮厚地縫い、バッグ、飾りステッチ
20番16号前後デニム、厚手生地、しっかりしたバッグ素材目立たせるステッチ、ジーンズ風ステッチ
※針の番手は目安です。生地の厚みやミシンの種類によって縫いやすさが変わるため、実際に縫う前に端切れで試し縫いをするのがおすすめです。

②生地に合わせてミシン糸の種類を選ぼう

糸の太さがわかったら、次に見るのは糸の種類です!
同じ60番の糸でも、普通地向き、ニット向きなど、使いやすい生地が異なります。
生地に合った糸を選ぶことで、縫い目がつっぱりにくくなったり、糸切れしにくくなったり、作品の仕上がりがきれいになります。
詳しく糸の種類をご紹介します。

シャッペスパン

迷ったらまずこれ!家庭用ミシン糸の定番【シャッペスパン】

家庭用ミシン糸としてよく使われる定番のポリエステル糸です。
普通地用の60番を中心に、薄地用や厚地用もあり、作品に合わせて選びやすいのが特徴です。

入園入学グッズ、ポーチ、巾着、バッグ、洋服づくりなど、幅広い作品に使いやすく、初心者さんが最初にそろえる糸としてもおすすめです👍

番手おすすめ生地用途例
90番ローン、サテン、ジョーゼット、オーガンジーなどの薄手生地薄手ブラウス、ドレス、小物、裏地
60番ブロード、シーチング、ツイルなどの普通地普通地洋服、ポーチ、巾着、バッグ、小物
30番デニム、帆布、レザーなどの厚手生地厚手バッグ、デニム、帆布小物、革調作品

レジロン

ニットやジャージなどの伸縮性のある生地には【レジロン】

Tシャツ生地やニット、ジャージなど、伸びる生地を縫うときにおすすめです。
糸に適度な伸縮性があるため、生地の伸びについていきやすく、縫い目がつっぱりにくいのが特徴です。

ニット生地を普通の糸で縫うと、着用時に縫い目が切れてしまうことがあります。
伸びる生地を縫うときは、糸も生地に合わせて選ぶと安心です♪

ミシン針はNo11~14がおすすめです。

ジーンズステッチ

デニムや厚地のアクセント【ジーンズステッチ】

デニムや厚手のキャンバス、バッグ素材などにおすすめです!
太めの糸なので、縫い目をしっかり見せたいときや、作品のアクセントにしたいときに向いています。

デニム風のステッチを入れたいときや、バッグの口まわり、持ち手部分などを目立たせたいときにもおすすめです。
使用する際は、太めのミシン針を選び、無理にスピードを出さずゆっくり縫うときれいに仕上がります。

ミシン針はNo14~16がおすすめです。

キングレザー

合皮やレザー調素材には【キングレザー】

合皮やレザー調素材、しっかりしたバッグ素材など、厚みのある素材を縫うときに使いやすい糸です。

ポーチ、バッグ、スマホケース、合皮パーツを使った作品など、少ししっかり仕上げたいアイテムに向いています。
生地が厚い場合は、針もレザー用や太めの針を合わせると縫いやすくなります。

ミシン針はNo14~16がおすすめです。

ファイン(Fine)

薄手・普通地やシルク生地におすすめ【ファイン(Fine)】

薄手のコットンやシフォン、ローンなどの軽やかな生地にぴったりのミシン糸です。
糸が細くて柔らかいため、生地を傷めにくく、繊細な縫い目がきれいに出ます✨
ブラウスやワンピース、薄手の小物などに向いています。

タイヤー(TIRE)

絹100%の光沢としなやかな「タイヤー(TIRE)」
絹糸は独特の美しい光沢と、しなやかな感触があり、滑らかで、弾力性に富んだミシン糸です。
縫いやすさと仕上がりの風合いを大切にした高級縫い糸です!
洋服や小物の仕上がりがより上品に見えます✨

繊細で柔らかい糸なので、薄手から中厚地まで幅広い生地に使いやすく、特に縫い目をきれいに見せたい洋服や装飾ステッチにおすすめです。
高級感のある布や、ドレープのある生地に合わせると、作品全体の雰囲気を格上げできます。

ミシン針は
50番手はNo11~14、30番手はNo14~16がおすすめです。

糸の種類おすすめの生地特徴用途例番手展開
シャッペスパン薄地~普通地~厚地家庭用定番、幅広く使えるバッグ・小物・洋服90番・60番・30番
レジロンニット生地伸縮性あり、縫い目がつっぱりにくいTシャツ、ジャージ50番
ファイン薄手コットン・ローン・シフォン細く柔らか、繊細な縫い目薄手ブラウス、ワンピース、小物50番
タイヤー(TIRE)薄手~中厚地絹100%、光沢としなやかさ上品な洋服、小物、装飾ステッチ50番・30番
ジーンズステッチ厚地デニム・キャンバス太め、ステッチを見せたいバッグ、アクセントステッチ20番
キングレザー合皮・レザー調丈夫、厚地向きバッグ、小物、革調作品30番

③糸の色の選び方

糸の色を選ぶときは、生地とまったく同じ色を探すよりも、実際に生地の上に糸を置いてなじみ方を見るのがおすすめです。
特に柄生地やニュアンスカラーの生地は、画面上の色だけでは判断しにくいこともあります。
現物糸見本帳があると、生地に直接合わせながら選べるため、仕上がりのイメージがつかみやすくなります。
色を選ぶときのポイントを画像と表でまとめました!ぜひ参考に👀✨

選び方のポイント説明
布の色に近い糸を選ぶ布を見本帳の糸の下にあてて、布に近い色を1本ずつ確認
濃い色の布には少し濃い目の糸を濃色の布には少し濃い目の糸を選ぶと自然になじむ
多色柄の布は印象的な1色を布の地色や柄の色から、印象的な1色を選ぶと縫い目が目立ちすぎない
薄い色の布には少し薄い糸を薄色の布に明るすぎる糸を使うと縫い目が浮くので注意
柄物は柄の色も考慮柄物の布は、地色だけでなく、印象的な柄の色も参考にする

まとめ

ここまで、ミシン糸の太さ・種類・色の選び方をご紹介しました。
とはいえ、実際に糸を選ぶときは「この生地には何番がいい?」「普通地と厚地の境目がわからない」と迷うこともありますよね。

そんなときは、まず生地の厚みと作りたい作品を目安に選んでみましょう!
下のチャートを参考にすると、家庭用ミシン糸を選ぶときの目安がわかりやすくなります。

最後に

糸・針・生地の組み合わせが合うと、縫い目が整いやすく、ミシンで縫う時間もぐっと楽しくなります!
ぜひこちらのコラムを参考に糸選びをしてみてください!

作品づくりに慣れてきて、「もっとたくさん糸を使いたい」「よく使う色は大巻でそろえたい」という方には、工業用ミシン糸もおすすめです。
工業用ミシン糸の種類や選び方についてのコラムもございます。
また、職業用ミシンでの使用にはなりますが、針や押さえの比較コラムもございます。こちらも併せてぜひご覧ください!

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