日本紐釦では、工業用ミシン糸を取り扱っております。
工業用ミシン糸は、家庭用に比べて巻き数が多くコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
本コラムでは、工業用ミシン糸の種類別のメリットや使い分けのポイントを分かりやすくまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。

工業用ミシン糸のメリット

まずは工業用ミシン糸のメリットについて簡単にご説明します。


耐久性・強度に優れている
長時間の使用や高回転のミシンにも耐える設計。
摩擦に強く、縫い目がほつれにくいため、製品の耐久性がUP。

仕上がりが安定しやすい
糸ムラが少なく、縫い目が均一で美しく仕上がります。
大量生産にも向いており、品質のブレが少ないのも特徴。

色・太さの種類が豊富
定番カラーからナチュラルカラー、特殊色まで幅広く展開。
細番手~太番手まで揃っているため、あらゆる用途に対応可能。

コストパフォーマンスが高い
職業用ミシン糸は大巻なので、一度購入すると長期間使える量がありコストパフォーマンスが高い。

以上が職業用ミシン糸の特徴です◎

✍スパン糸とテトロン糸

スパン糸とテトロン糸の違いについてご説明します✍

スパン糸(ポリエステルキングスパン糸)
短い繊維を合わせコットン糸のような柔らかな風合いが特徴。
布になじみやすく、自然な縫い目に仕上がるため、コットンや麻などに適しています。

テトロン糸(キングポリエステル)
長い繊維をより合わせたシルクのような光沢が特徴。
ほつれにくく美しいステッチが可能。


✍特殊な用途

キングレジロン糸
ニットなどの伸び縮みする布地に使用する糸。こちらを使うことによって糸割れ・糸切れ・目飛びを防止します。



キングフィット糸
パッカリング(縫いじわ)を防止する糸。
スパン糸とテトロン糸のいいとこどりで、縫いやすさ、縫いあがりの美しさ、耐久性の向上を求めて開発されました。
フィラメント糸(テトロン糸)のもつ強じんさと滑らかさ、そして美しい光沢を活かし、さらにスパン糸の使いやすさと生地なじみの良さが特徴です。

取り扱いラインナップのご紹介

当店で取り扱っている工業用ミシン糸の一例をご紹介します。

糸の種類特長主な用途取り扱いの太さ(番手)
スパン糸(キングスパン)布になじみやすく自然な風合い#60 シャツ・カットソー
#20・#30 デニムやレザー
♯90/#60 /#30/ #20
テトロン糸(キングポリエステル)強度・光沢がありステッチも美しいバッグ・インテリア用品#50
レジロン糸(キングレジロン)安定した撚り目で糸割れ・糸切れを帽子ニットなどの伸び縮みする生地#50
キングフィット縫いじわ(パッカリング)を防ぐ#60
定番カラー展開白・黒・生成のほか、定番カラーを各種常備各太さごとにラインナップが異なる

在庫をしていない商品も1本からお取り寄せ可能です。
2階売り場に見本帳をご用意しておりますので品番・色番をご指定ください。

実糸付きの見本帳の販売もしております。
よく使用する糸は見本帳があると便利です◎

✍糸の太さにも注目!

工業用ミシン糸は家庭用と同じく「番手(ばんて)」で太さを表します。
数字が小さいほど太く、ステッチが目立ちやすくなります◎
生地や用途によって糸を使い分けてください。

番手
太さイメージ用途例
#90細めロックミシン、シャツ、ブラウス、薄手の服
#60標準的な太さTシャツ、スカート、普段着
#30太めバッグ、レザー、ジャケットなど
#20特太ジーンズステッチ・装飾縫いに最適
キングスパン糸 

まとめ

縫う素材や用途に合わせて、最適なミシン糸を選ぶことで、作品の仕上がりは格段に向上します。
当店では「品質・耐久性・美しさ」を兼ね備えた工業用ミシン糸を多数ご用意。
用途に合わせてスタッフがご提案もいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください!