みなさんこんにちは!本館4F生地売り場のTです。


突然ですが、みなさんは「ちりめん生地」ってどんな生地かご存知ですか?
よく着物や風呂敷、和小物などに使われていることが多く見受けられますが、和装の機会がかなり少なくなったためあまり馴染みがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
またちりめん生地=「高級絹織物」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
近年、着物以外にネクタイやインテリア分野においても「ちりめん生地」は使用されるようになってきています。

そこで今回は、日本の伝統的な絹織物でもある「ちりめん生地」について少しでもご興味を持っていただければと思い、生地の特徴や種類、違い、生地の選び方や裁断方法、洗濯といったお手入れ方法もご紹介いたします♪

ちりめん(縮緬)生地とは?

ちりめん生地は漢字にすると「縮緬」と書き、洋服地では「クレープ」と呼ばれます。
ちりめん生地は絹を平織りにした生地の事を言い、それは高級絹織物の一種でした。

ちりめん生地の構造

ちりめん生地は経糸に無撚糸、緯糸に左右強撚の糸を使用し平織りで織られた生地のことです。
これらの撚りがかかった糸は、それぞれ撚りを戻そうとする力も働きます。
撚りを戻そうとする力が縮まない経糸の間で働くことで、触ると少し盛り上がったような感じがします。
このように右撚り(S撚り)、左撚り(Z撚り)の糸を交互に入れ込みながら織られている為、布の表面に凸凹、すなわちちりめん生地の特徴でもある「シボ」が表面に見られるのです。

「撚り」とは

繊維製品は様々な工程を経て製品となっています。
そもそもの糸の元となる繭からほぐし出した「原糸(生糸)」というのは大変細く、何本かを束にして私たちがよく目にする糸になっています。
糸の製造の束にする段階において原糸(生糸)を引きそろえて撚りをかける理由としては、バラバラになって扱いにくくなってしまうからです。

本来はこのような目的で撚りをかけていましたが、撚りをかける回数や複数の糸を掛け合わせるなど工夫を凝らすうちにそれぞれ風合いや丈夫さなどに違いがみられるようになりました。

表面に見られる凹凸の「シボ」

ちりめん生地の特徴的なシボ

ちりめんの特徴といえば、表面に出ている「シボ」ではないでしょうか。
生地に触れるとこのくしゅくしゅっとした「シボ」を少し感じることが出来るかと思います。
この「シボ」があることでシワが寄りにくいという長所があります。

素材は絹が多いが、近年では合成繊維も

ちりめん生地の素材でよく使用されるのは天然繊維の絹です。
絹という肌触りの良い素材が、肌触りの良さとしなやかな風合いを実現しているとも考えられています。

現在は絹だけでなく 合成繊維のレーヨンやポリエステルで作られた生地もあります。
合成繊維を使用したちりめん生地は、絹製のちりめん生地と異なり水に濡れても縮むことがないことから大変扱いやすいとされており、インテリアでも使用されるなど幅広く取り扱われるようになっています。

ちりめん生地のはじまり

ちりめん生地は、3世紀~4世紀ごろに中国より伝えられていたといわれています。
ただ実際に国内で生産され、広まっていたといわれているのは16世紀末の南蛮貿易が盛んであった時代といわれています。

その当時中国(明)とも貿易が行われており、綸子などの織物と共に技術が伝えられ、堺の織工が生み出しました。
ちなみにこの当時ちりめんは「堺縮緬」と呼ばれていたそうですよ。

縮緬は綸子と比較すると普及までに時間がかかったとされており、広まったのは江戸時代(17世紀末)といわれています。

後の桃山時代、京都の西陣に技術などが伝わると丹後の峰山、長浜の(浜ちりめん)、岐阜、桐生というように日本全国に「ちりめん」の織りの技術や魅力が伝わり、その土地独自の技術や文化として発展していきました。

特に縮緬を染めた生地の友禅染の流行が大きく影響したともいわれています。
友禅染は江戸、京都、大阪とその昔栄えていた都市で流行していたこともあり、需要も大きかったようです。

ちなみに日本の「ちりめん」は過去に万国博覧会へ出品し賞を受賞したことがあるほど、世界から評価を受ける「日本の伝統織物」なんです。

ちりめん生地の種類

実は撚りのかかった緯糸は「本」ではなく「越」と数えられるんです。
代表的なちりめんとして、「一越(ひとこし)」と「二越(ふたこし)」があるのですが、これは緯糸が「1本」か「2本」なのかを指します。
もちろん仕上がりや風合いも異なりますし、地域によってもそれぞれ特徴があるんです!

一越ちりめん

一越ちりめん
一越ちりめん

一越ちりめんは、撚りをかけていない経糸に緯糸に右撚り(S撚り)、左撚り(Z撚り)も糸2種類を各1本ずつ使用して織り合わせた生地です。

シボが細かく、上品な見た目となり高級品として取り扱われています。
一越ちりめんを使用した着物などは、優美で柔らかな印象を与えてくれるといわれています。

二越ちりめん

二越ちりめん
二越ちりめん

二越ちりめんは、撚りをかけていない経糸に緯糸に右撚り(S撚り)、左撚り(Z撚り)も糸2種類を各2本ずつ使用して織り合わせた生地です。

一越ちりめんより使用している糸の本数が多く、シボも大きく、伸縮性も高いものになります。
価格も一越ちりめんよりお手軽で、大きいシボの大胆さやカジュアル感が欲しい方はこちらの生地がおすすめです。

一越ちりめんと二越ちりめんの違いをさらに深掘り!

一越ちりめんと二越ちりめんの比較
左「一越ちりめん」/右「二越ちりめん」

実際に2種類の生地を置いて比べてみました!

横に並べるとその違いがはっきり分かるのではないでしょうか?
左上が「一越」で右下が「二越」のちりめん生地になります。

このようにして比べてみると、「一越」の方がシボが小さく均一のようにみえますね。

この違いはぜひ手に取っていただければより感じることが出来ますよ♪

実はほかにもちりめん生地の種類があるんですよ!

変わりちりめん

織物全体の縮む率が低く、シワが出来にくいという特徴を持つちりめん生地です。
緯糸に「変わり撚糸」という強撚糸にほかの撚糸などを束ねて1本にした特殊な糸を使用して織ったちりめん生地です。

丹後ちりめん

京都の北部、丹後で誕生したちりめん生地です。
生地がとても柔らかく繊細なシボと光沢が見られ、ほかの種類のちりめん生地と比較しても上品な印象を受けます。

浜ちりめん

丹後ちりめんの技術が滋賀地方の近江国に伝わり、滋賀県の長浜で発展したちりめん生地です。
二越ちりめんを主とする浜ちりめんは、美しいシボを生み出すために様々な工程を手掛けて織りなされています。

生地の選び方

制作する作品から選ぶ

ちりめん生地で作るうさぎの人形

人形の着物や和小物、つまみ細工など制作するものが決まっている場合は、その作品に合ったちりめん生地を選択することも大切です。
高級感のある人形着物を制作するのであれば上品な見た目の「一越ちりめん」を選択したり、洗濯したり水に濡れても丈夫なちりめん生地を希望するならポリエステル製のちりめん生地を選択したりするのをおすすめします!

デザインから選ぶ

様々なデザインのちりめん生地

ちりめん生地には無地や柄入りの物がありますので、お好みのデザインから生地をお選びいただくことも出来ます。

作りたいデザインの生地はもちろん、直感でビビットきた生地が見つかるといったこともあるかもしれませんよね!

数多くあるデザインの中からじっくりと選んでみるのもおすすめしております!

価格で選ぶ

ちりめん生地は素材や生地の製法、デザインによって価格が異なりますので、予算などを考えて購入を検討するの大切です。
特に金糸や銀糸を使用しているものや特殊な加工を施しているものは高価になりやすいです。

素材で選ぶ

昔と異なり、絹以外の様々な素材でちりめん生地が取扱いされています。
それゆえ、素材によって収縮率や色落ちの度合いが変わることがございます。

水に濡れる場合は縮んだり、色落ちが発生することがあるためレーヨン製よりポリエステル製のちりめんを使用するようにするなど、生地を選ぶ時は注意が必要です。

紐釦(チューコー)でお取り扱い中のちりめん生地をご紹介♪

日本紐釦(チューコー)の本館4F売り場では、ちりめん生地を50cm~10cm単位ずつでご購入して頂くことが出来ます!
カラーやデザインが豊富にそろっているちりめん生地を少しご紹介させていただきます!

また弊社でお取り扱いしているちりめん生地は、水に濡れると色落ちや収縮してしまうことがありますので洗濯はできるだけ避け下さい。
もし汚れてしまった場合はドライクリーニングがおすすめです♪

一越ちりめん

無地

PIC 一越ちりめん 無地

シボが細かく、さらっとした手触りが特徴的な一越ちりめんの無地のカラーバリエーションは全46色です!
生地の素材はレーヨン100%です。

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柄物

一越ちりめん 友禅 古典柄


素材はレーヨン100%です。
梅や菊、鶴などのモチーフがデザインされたちりめん生地を多く取り揃えております。

チューコーでおすすめ(人気)の一越ちりめんの柄は?

HY01-A 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY01-A 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY15-F 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY15-F 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY18-C 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY18-C 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY06 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY06 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY02-E 一越ちりめん 友禅 古典柄

HY02-E 一越ちりめん 友禅 古典柄

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二越ちりめん

無地

PCM 二越ちりめん

一越ちりめんに比べてシボが大きく、手触りがしっかりしているのが特徴的な二越ちりめんの無地のカラーバリエーションは全49色です。
素材はレーヨン100%です。

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柄物

柄物の二越ちりめん

素材はレーヨン100%です。

精華縮緬 正絹京染

KSK 精華縮緬 正絹京染
KSK 精華縮緬 正絹京染

京染の絹100%の生地です。
カラーバリエーションは全15色となっております。

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ちりめんボカシ生地

KSK レーヨンちりめん
KSK レーヨンちりめん

レーヨン100%の生地です。
カラーバリエーションは全15色となっております。

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ポリエステルちりめん

NI11000 ポリエステルちりめん
NI11000 ポリエステルちりめん

ポリエステル100%の素材のちりめん生地は、水に濡れても大丈夫となっておりますので洗濯することが出来ます。
衣装・服地、雑貨等におすすめです。

カットクロスのちりめん生地

カットクロスのちりめん生地

無地、柄物ともに、約23cm×33cmのサイズにカットされたちりめん生地もお取り扱いしております。
小さな人形の小物、着物や押絵などの作品作りにおすすめのサイズとなっております。

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ちりめん生地の裁断方法

ちりめん生地の縮みやすい性質を考慮して、裁断する際は寸法に余裕を持たせておくのがポイントです!
またカットする時はロータリーカッターを使用して頂くのがおすすめです。

大きいサイズにちりめん生地をカットするときは「大きい刃」、つまみ細工のような細かく小さなカットをしたいときは「小さい刃」のロータリーカッターがおすすめです。

ロータリーカッターを使用する際は、机や作業台を傷つけないためにもカッティングマットを合わせてご利用くださいませ。

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ちりめん生地の縫製方法について

ミシンで縫製する

ミシンで縫製するときのミシン糸のおすすめは「ファインミシン糸」です!
またミシンを使用するときのミシン針は「11号」か「14号」を使用してください。

ミシンで縫う場所にマスキングテープを貼り、その上をミシンで縫い進め、縫い終わったらマスキングテープを取り外して縫製して頂くときれいに縫製して頂くことが出来ますよ♪

手縫いで縫製する

手縫いの際は「ファイン手縫い糸」または「ちりめん手縫い糸」のご使用をおすすめします。
また縫製するときの針は「四ノ三半」「四ノ三」の短めの縫い針がおすすめです。
生地を傷めたり、縫い終えた時の針穴が気にならなくていいですよ♪

▽ちりめん生地の縫製の際におすすめの針や糸はこちらからご確認いただけます▽

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ちりめん生地の保管・お手入れ方法は?

ちりめん生地の素材としてよく使用されている「絹」ですが、水に濡れると縮むという性質があることから取り扱いには注意が必要です。
また絹はとても繊細でもあり、繊維摩擦に弱く、時間が立つと黄変したり、虫食いなどの懸念もあります。
そこで今回はちりめん生地のお手入れ方法を教えちゃいます!

生地の性質上、湿気の多い場所に置くと縮んでしまう恐れがありますので、湿気を防ぐ袋などに入れて保管して頂くのをおすすめしています。
また弊社にてお取り扱いしているちりめん生地は 水に濡れると色落ちや縮んでしまうことがありますので、洗濯はできるだけお避け下さい。
もし汚れてしまったり、どうしても汚れが気になる場合はドライクリーニングにてお手入れをするようにお願い致します。

ちりめん生地で作るハンドメイド作品

ちりめん生地の繊細さと美しさの魅力を知ることで、日本の文化、歴時も同時に知ることが出来ます。

ちりめん生地で作る巾着作品

今回ご紹介したちりめん生地でどこか趣のあるハンドメイド作品を作ってみませんか?

日本紐釦(チューコー)でお取り扱いしておりますちりめん生地は、縫製も裁断もしやすく初めての作品作りにもおすすめしております!

また今回のコラムでたくさんの種類がある日本の伝統的な織物「ちりめん生地」について、少しでも興味をお持ちいただけましたら嬉しい限りです♪

商品についてのお問い合わせはこちらからお願い致します!

4F国産生地売り場では、今回ご紹介した生地以外にもプリント生地やビニール、ナイロン生地、帆布生地などお取り扱いしております。
大阪へお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ!


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