こんにちは、5階売場のYです。気温もそろそろ暑い日が目立つようになってきましたね。
5階のクラフト売場でも、夏向けのクラフトに注目が集まっており、お客様から染料に関するお問い合わせが増えています。
やってみたいけど、難しそう。。そんな数々のお悩みをこちらのコラムで解決させていただきます!!

1.染料を買いに行く前に。

まずは染料を買いに行くために事前に2つを調べておきましょう。

●染めたいアイテムの洗濯表示を見て、素材を確認しましょう。
 植物繊維(綿・麻・レーヨン)
 動物繊維(シルク・ウール・ナイロン・ポリウレタン)
 化学繊維(ビニール・ポリエステル)
染まりにくい・染められない素材もありますので、事前の各品が必要です。

●染めたいアイテムの重さを測りましょう。
 重さによって、購入する数量が変わる場合があるので、大量に染める場合は1つ当たりの重さと染める数量をある程度決めておきましょう。

素材と重さが分かれば、弊社日本紐釦のオンラインショップ・ご来店にて購入できます。

●染料を選びましょう。
弊社では、40℃からの低温で染まる染料と80℃からの高温で染まる染料、ポリエステル用染料を取り揃えております。下記の染料をご確認いただき、お好きな色を選んでください。

【40℃からの低温で染まる染料】

★コールダイオール(粉末タイプ)
◎よく染まる繊維 植物繊維(綿・麻・レーヨンなど)
〇淡く染まる繊維 動物繊維(シルク・ウール・ナイロンなど)
◎初心者の方、お子様と楽しみたい方
※Tシャツ2枚分(250g)はコールダイオール20g入 1箱を購入で染められます。Tシャツ1枚分程度であればコールダイオール10g(色止め剤ミカノール付)、Tシャツ30枚分(約3.7kg)以上の場合は、コールダイオール300gがおすすめです。

【80℃からの高温で染まる染料】

★コールダイホット(粉末タイプ)
◎よく染まる繊維 植物繊維(綿・麻・レーヨンなど)、動物繊維(シルク・ウール・ナイロンなど)
〇淡く染まる繊維 ポリエルテル、ポリエステル混紡
◎より濃くしっかり染めたい方
※Tシャツ2枚分(250g)はコールダイホット20g入 1箱を購入で染められます。Tシャツ1枚分程度であればコールダイホット10g(色止め剤ミカノール付)、Tシャツ30枚分(約3.7kg)以上の場合は、コールダイホット300gがおすすめです。

★ベストカラー(液体タイプ)
◎よく染まる繊維 綿・麻・レーヨン用
※Tシャツ2枚分(250g)で1本。

【ポリエステル専用染料】

★ポリエステルダイ(粉末タイプ)
◎よく染まる ポリエステル100%繊維
※ブラウス1枚分(約250g)で1個。

【色止め剤もお忘れなく】

綿・麻・レーヨンといった天然素材を染める際は『色止め剤』が必要になります。
色止め剤は購入する染料と同メーカーのものを選ぶようにすることを推奨します。

2.必要な道具を買いに行こう

まずは、道具を揃えておくと、スムーズに作業を進行できるので失敗する確率も下がります。
染料の作品を製作する上で、私がいつも使用している道具をご紹介します。状況によって、使う道具が異なることもありますが、だいたいこの辺りを揃えておけば安心です。

左から
・染めたいもの
・染料/色止め剤
・塩(もしくは酢)
・染色容器 メインで染める容器(大・小)大きいものは白い方で、小さいものはシルバーとで使い分けています。 
・耐熱軽量容器 染料を溶かす際に使用します
・菜箸(もしくはトング) 染め液をかき混ぜる際に使用します

その他、写真にはないですが、
・小さいスプーン 粉タイプ染料を計量して染め液を作る際に使用します
・湯沸し器 染め液を作る熱湯用に使用します
・汚れ対策 ゴム手袋や新聞など汚れ防止のための対策として使用する場合もあります。

3. 染める前に確認しておきたい初心者が抱えがちな疑問(Q&A形式)

Q: 「染める前に布は何かしておく必要はありますか?」

  • A: 染めたいものの汚れ・しみ・のりによる硬さは染める際のムラの原因になります。汚れを落として濡れたままで準備しておきましょう。又、油汚れによる染め替えを希望される方は、油じみの部分に色が入りにくいこともあります。

Q: 「色止め剤の使用を忘れてしまった!」

  • A: 安心してください、乾かしたのちに色止め剤の使用は可能です。使用する際は、染めたものを再度濡らしてから色止めの工程をおこなってください。

Q: 「どこで染めたら良いですか?」

  • A: 風呂場は浴槽やタイルが染まってしまう場合がありますので、屋外やビニールで養生した場所で行うようにしてください。

Q: 「染める際の温度は一定ではいけないでしょうか」

  • A: 染め液を作る際の温度が規定以上であれば問題ありませんが、ポリエステル染料(ポリエステルダイ)を使用する際は90℃位以上の温度を保つ必要があります。

Q: 「塩や酢がいるって聞いたけど、いつ使うの?」

  • A: 塩は植物繊維、酢は動物繊維の際に助剤として染め液を作る際に入れます。塩であれば約60g、酢であれば約100mlを加えます(Tシャツ2枚分)。塩は味付けされた塩でなはく一般的な食塩、酢の場合は味付けされた酢ではなく一般的な穀物酢を使用してください。

Q: 「漂白剤を垂らしてしまったところは染められますか?」

  • A: 漂白剤が塩素系の場合は染料が変色したり、色が入らない可能性があります。酵素系漂白剤であれば、白が抜けたところに色は入りますが、生地の地色との差ができるので完全に目立たない仕上がりにはなりません。

Q: 「染め液の廃棄方法が知りたい。普通に流して良いのですか?」

  • A: 染め液は水を流しながら、排水溝めがけて流してください。

Q: 「説明書よりも分量を減らしたり増やしたりしても大丈夫?」

  • A: 既定の量より少ない、多いに関わらず染めること自体は可能です。ですが染め液を作る際のお湯の量は規定通りにした方が粉の溶け残しがないので染め上がりのムラが発生しにくいです。

3. 初心者でもできる簡単な染め方

【まだら染め】

お子様や初心者の方には、仕上がりにムラが出にくい『まだら染め』がおすすめです。手も汚れにくく、温度管理も重要ではないので安心して始められます。

①バット(もしくはバケツ)の中でTシャツを濡らし、しわをたくさん作る。
②染料と塩を熱湯で粒がなくなるまでよく溶かす。
③Tシャツの前身頃と後ろ身頃の両面に②で溶かした染料をスプーンでお好みで垂らして20分置いておく。
④お湯で軽くすすぎ、台所用中性洗剤を溶いた湯で洗う。
⑤さらに水ですすぎ、広げて陰干しする。
⑥色止め剤で色止めをして影干ししたら完成。

【絞り染め】

輪ゴムを生地に何重にも巻いて染める技法です。柄の印象も味になるので、ムラが気にならず始めやすい染め方です。

①柄を入れたい部分を5~6㎝ほど握り、輪ゴムで数回巻き(目安では輪ゴム2本分)、水につけて濡らしておく。
②染め液を作り、その中に絞った布を投入し、約20分箸などでかき混ぜながら染める。
③水で軽くすすぎ、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、さらに水ですすぎ陰干しする。
④色止め剤で色止めをして陰干しし、輪ゴムを外して完成。


4. よくある失敗例とその解決方法

Q:思ってるよりも薄く染まった。
A:染料の色を濃くするためには、2つ対策があります。
→染料の粉の量を増やす、もしくは染め液を作る際の温度を上げることで、濃い染め上がりになるので、一度調整してみてください。

画像のように同じ染料でも染め液を作る際の温度によって差が出ます。左は高温、右は低温で染め液を作ったものになります。

Q:シミ・点・ムラが出来ました。
A:染める際にちょっとした気遣いで改善できることがあります。
→染める前の生地を濡らすことにより生地に付着している汚れ・糊気を出来るだけ洗い流す必要があります。
→染め液を作る際は、熱湯でよく溶かす必要があります。溶かす際の温度や攪拌が不足しているとムラになりやすいので、注意しましょう。又、お湯の量が極端に少なかったり、容器が小さいと上手く攪拌できない場合があります。

綺麗に染められたかと思いましたが、出来上がってみると染めムラが発生しています。これは染める際に攪拌不足と浸す時間が短かったことによることが要因でした。

Q:失敗したので、もう一度染め直しできますか?
A:同色系の濃い色でもう一度上から重ね染めは可能です。もしくは同メーカーから出ている『脱色剤』を使用することで色抜きをしてから再度染めなおすことも可能です。
 ※脱色剤を使用できない繊維も一部あります。

5. まとめ

染料は難しそうに見えますが、実は少しのコツでぐっと楽しみやすくなります。最初は思い通りにいかなくても色ムラや偶然の模様が作品の味になることもあります!手染めならではの魅力は同じものが二度と作れないことなので、ぜひ気軽に楽しんでみてください!

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