7月17日・18日の2日間、別館Chukoにて開催した「輸入生地で着物をオーダーできるイベント」。
「好きな生地で、自分だけの着物を作ってみたい」「洋服のように、もっと気軽に着物を楽しみたい」
——そんな思いを持つお客様に向けて開催した今回のイベントには、たくさんの方にご来店いただきました。
店内は華やかな着物姿のお客様で埋め尽くされ、これまでに見たことのないような、賑やかで楽しい2日間に。
今回は当日の様子や、お仕立てにあたってのポイント、実際に選ばれた生地の傾向などを、レポート形式でたっぷりとご紹介します。

今回は、カジュアルにきものを楽しむ提案をされている山椒庵さんと、「きもの沼への案内人」として発信されているたこすけさんをお迎えしてのコラボ企画として開催しました。
開催に先立ち、たこすけさんが売り場の輸入生地をご紹介するYouTube動画も公開され、当日への期待を高めていただきました。
※お仕立て代の目安はきもの・浴衣22,000円〜、バッグ・鼻緒9,900円〜(生地代込みで3万円前後が目安)。
目次
2日間で95件のお仕立てご注文!
初日の金曜日は30件、2日目の土曜日は65件と、2日間で合計95件ものお仕立てをご注文いただきました。
土曜日は特にたくさんのお客様にお越しいただき、売り場も終日大盛況でした。
当日の流れは、まず店頭で下仕立ての受付をしていただくところからスタート。
そこからお客様ご自身で売り場をゆっくりと回っていただき、気になる生地をじっくり選んでいただきます。
生地が決まったら、山椒庵さんとスタッフが一緒に採寸を行い、その場でお仕立て内容を相談しながら決めていく、という流れです。

「この生地は着物に向いているかな?」というご相談も、山椒庵さんが実際に生地を見ながらその場で判断してくださるので、着物のお仕立てが初めての方でも安心してお選びいただけました。
売り場をゆっくり回りながら、あれこれ悩んで生地を選ぶ時間そのものを楽しんでくださっているお客様の姿も多く見られ、スタッフとしてもとても嬉しい光景でした。

どんな生地が着物になるの?
売り場に並ぶ輸入生地はどれも個性豊かですが、その中でも着物に仕立てられるのは主にコットン100%の「シーチング」と「オックス」の2種類です。
シーチングはやや薄手で、オックスは少し厚みのある生地。
どちらも着物にすっと馴染みやすく、多くのお客様に選ばれていました。
- USAコットン:アメリカのデザイナーによる、ユニークで華やかなプリント生地
- ヨーロッパ生地:幅140cmほどの広幅な、大柄なオックス生地
- ゴブラン・ジャガード生地:バッグ向けの、しっかりとした厚手の生地
今回特に人気だったのが、USAコットンの中でも「フリースピリット」ブランドの生地。
華やかな色使いで、まるで水彩画のようなタッチのプリントが特徴で、既製の着物ではなかなか出会えない、おしゃれで個性的な柄ゆきが好評でした。
「なんかおしゃれ」という声とともに、迷わずこの生地を選ばれるお客様も多くいらっしゃいました。

ヨーロッパ生地では、大柄なオックス生地が着物と相性がよく、大柄でも着物にするとかえって華やかに映えると人気を集めました。中でも「ビルバー」というブランドのオックス生地や、ドイツ発のブランド「アクファクトゥム」の、まるで絵本の一場面のような可愛らしいイラスト柄も選ばれており、「可愛い」と一目で気に入って選んでくださるお客様が印象的でした。

生地選びのポイントは「柄の向き」
お仕立てにあたって、お客様からよく聞かれたのが柄の向きについてのご質問です。
生地の幅はおよそ110cmで決まっているため、着物の反物のように柄を横方向に取ることができず、
縦方向にしか裁つことができません。そのため、上下がはっきりある「一方向柄」の生地を選んでしまうと、着物に仕立てたときに背中側の柄がちょうど逆さまになってしまいます。

「この生地で仕立てたら、柄はどうなりますか?」というご質問には、山椒庵さんが実際の生地を見ながら丁寧にご説明。
天地のない、ランダムな柄の生地であれば、仕立て上がりに違和感が出にくく、より美しい着姿に仕上がります。
もちろん、柄の向きが逆さになることが気にならない柄であれば問題ないため、最終的にはお客様のお好み次第。
この柄の特性を知っているかどうかで仕上がりの印象が大きく変わるため、当日は多くの方がこのポイントを踏まえながら、じっくりと生地を選んでいらっしゃいました。

1枚で2つの表情を楽しむ「片身替わり」
生地は1種類だけでなく、2つの柄を組み合わせることもできます。
右半身と左半身で異なる生地を使う「片身替わり」という仕立て方で、
背中側もちょうど右背中・左背中で柄が分かれるデザインになります。
前から見ても後ろから見ても、右と左で異なる表情を楽しめる、遊び心のある一枚に仕立てられるのが魅力です。

さらに、「この生地でどうしても作りたいけれど、生地の残りが1mほどしかない」というような場合には、
袖の部分だけ別の生地を使うなど、パーツごとに生地を選んで組み合わせることも可能。
イメージしていたよりもずっと自由度の高いお仕立てができることに、驚かれるお客様も多くいらっしゃいました。
こうした組み合わせ方も、当日その場でたこすけさんや山椒庵さんと相談しながら、お客様お一人おひとりに合わせて決めていただきました。
浴衣・バッグ・草履も同じ生地で
今回は着物だけでなく、浴衣・バッグ・草履のオーダーも大変人気でした。
バッグは、あらかじめ用意された型の中からお好きな形を選んでいただき、着物と同じように好きな生地でお仕立ていただけます(持ち手はあらかじめ決まった形からお選びいただく形式です)。
見本を見ながら「この形にこの生地を合わせたら可愛いかも」と、じっくり組み合わせを考えるお客様の姿も見られました。

草履は、鼻緒に使う生地を約4cm幅で選んでいただく仕立て方。
この幅であれば生地だけでなく、リボンでも鼻緒に仕立てることができ、ドイツから輸入した可愛らしいジャガードリボンや、プリント地のリボンを選ばれる方も多数。
もちろん、着物と同じ輸入生地で仕立てることもできます。
左右で異なる柄を組み合わせて、両足で4柄を楽しむ仕立て方をされる方もいらっしゃり、「両足で柄違いにするとすごくおしゃれ」と好評でした。
生地を選んだあとは、鼻緒の裏側になるビロード生地の色を、職人さんが持参したサンプルの中からお選びいただく流れに。
さらに、土台となる部分(靴で言うインソールにあたる部分)のデザインも、高さの違いなどから選んでいただけます。
土台部分自体に生地を貼ることはできませんが、選んでいただいた生地で作った鼻緒を、その土台に取り付ける仕立て方になっています。




会場は華やかな着物姿でいっぱいに
2日間を通して、店内は着物姿のお客様で埋め尽くされ、これまでに見たことのないような華やかな雰囲気に包まれました。
スタッフも2日目には実際に輸入生地で仕立てた着物を着用し、イベントに花を添えました。
「もう本当にすごく楽しくて、店内もあのすごい華やかな着物を着た方で埋め尽くされて、今までに見たことのない華やかな様子になり、非常に盛り上がりました」と、スタッフも笑顔で振り返ります。
自身も着物が好きだという担当スタッフは、今回のイベントに合わせて輸入生地で仕立てた着物を身にまとい、お客様と一緒にイベントを楽しんでいる様子も印象的でした。

次回開催もお楽しみに
次回の開催日はまだ未定ですが、開催予定となっております。
日程が決まり次第、あらためてご案内いたします。今後の展開にもぜひご期待ください。
好きな生地から広がる、自分だけの着物・浴衣・バッグ・草履づくり。次回の開催情報もお楽しみに、今後もぜひ別館Chukoの売り場に足をお運びください。
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