ヨーロッパ輸入生地 -ゴブラン-

ゴブラン生地(Gobelin fabric)は、フランスのゴブラン織り(Gobelin tapestry)に由来する、厚手で豪華な織り生地のことを指します。
高密度の織り模様が特徴で、主にインテリアやファッションに使用される高級感のある生地です。
クラシカルな雰囲気を持ち、家具やカーテン、バッグ、洋服などに適しているため、実用性と装飾性の両方を兼ね備えています。

ゴブラン生地の特徴

  • 高密度で丈夫な織り
    • 一般的なプリント生地とは異なり、糸を織り込んで模様を作るため、立体感がある
    • 耐久性が高く、摩耗に強いため、家具やカーテン、バッグなどの用途に適している
  • クラシカルなデザイン
    • 花柄、宮廷風の紋様、風景画、動物柄などが定番
    • アンティーク調のデザインが多く、ヨーロッパの伝統的なインテリアにマッチ
    • 糸の光沢や立体的な織り模様が、高級感を演出

ヨーロッパ輸入生地-ジャカード-

ジャカード生地(Jacquard fabric)は、フランスの発明家ジャカールが考案した「ジャカード織機」に由来する、複雑な模様を織りで表現できる生地の総称です。
表と裏で柄の出方が異なるものや、光沢糸や異素材を組み合わせたものなど、立体感と表情豊かなデザインが特徴。インテリアからファッションまで幅広く使われる、高級感のある織り生地です。

ジャカード生地の特徴

  • 複雑な模様を織りで表現
    • プリントではなく、経糸と緯糸を組み合わせて柄を出すため、模様に奥行きと立体感がある
    • 幾何学模様、花柄、ダマスク柄、ストライプなど、精緻なパターンを表現できる
    • 糸の太さや素材を変えることで、同じ柄でも質感や表情に変化をつけられる
  • 表情豊かなデザインと高級感
    • 光沢のある糸やラメ糸を織り込むことで、上品なツヤと華やかさを演出
    • クラシカルからモダンまで、インテリア・ファッションどちらにも合わせやすいデザインが豊富
    • クッションやソファカバー、カーテン、バッグ、スカート、ジャケットなど、実用性と装飾性を兼ね備えたアイテムづくりに最適

ゴブラン織り(生地)とジャガード(生地)の違いって?

「ゴブラン織り」と「ジャガード織り」の両方とも糸を織り込むことで模様やデザインが生地に表現されています。

ジャガード生地
ジャガード(生地)

ジャガード織りの特徴は経糸、緯糸が不規則に織られており、模様が立体的に見えるというところです。
紋紙というデザインされた版のようなものをセットし、それを元に織機が柄を描くように生地が織られています。

お花のデザインのゴブラン生地
ゴブラン織り(生地)

ゴブラン織り(生地)とは」でも特徴をご紹介しておりますが、ゴブラン織りは糸が詰まって織りなされているため立体感はあまり感じにくく、絵画やタペストリーのような見た目となっています。


写真のように比較してみるとこの違いがお分かりいただけるのではないでしょうか?

このように織り方が異なれば立体感を出したり、繊細なデザインを表現したりすることができ、生地には本当に無限のデザインがあるんだなと改めて感じますね。