ビニール生地を家庭用ミシンで縫ってみよう。

ホビーショーレポートのおまけ編。
ホビーショー会場で開催しました、「ビニール生地を使ったミニマムポーチの講習」の際に最もお声がけをいただいた
「ビニール生地が家庭用ミシンで縫えるのか？」という疑問にズバリお答えさせていただきます。

縫えます！！縫えるんです！！

講習会も無事に終了しましたので、お伝えしますが、縫えるんです！！

ですが縫う時の注意点や、あると便利に縫える道具などがありますので、今回はそちらをご紹介したいと思います。

ビニール生地は一度縫ってしまうと穴が開いてしまい、元に戻すことが難しい素材です。
なので、ミシンのスピードは一番遅いスピードで縫い進めてください！
会場で使用したJUKI社製のミシンではスピードの一番遅い「カメスピード」で縫い進めていただきました。

ミシンで縫う際に、一番疑問に思われるのは果たして前に進むのかという事だと思います。
実際講習会でも多くのお声をいただいた疑問でした。ですが、縫い進める際にこの道具があると非常に便利なんです！

1つ目はこのスムース押えです！

滑りの悪い素材が驚く程スムーズに縫えます。
家庭用のミシンであれば、幅広いミシンに対等しておりますので、ビニール生地は勿論、合成皮革やニットなんかにも使えてとても便利な商品です。

3つ目はスタンドクリップです！

ビニール生地は、引っ付きやすいのですが、やはり生地同士がどうしてもズレてしまったり、ファスナーなどと一緒に縫おうとするとファスナーが曲がってしまって上手く縫えない時があります。
そのような時にこのスタンドクリップで固定してから縫い進めると、驚くほどスムーズに縫えちゃいます！
また、ビニール生地では待ち針を使うと穴が開いてしまい使用できないため、待ち針代わりに使っていただけます！

4つ目はこの透明糸です。

ビニール生地に色のある糸を使用すると、どうしても縫い目が目立ってしまい、あまり見栄えが良くありません。
そんな時に使用するのがこの透明糸モノカラーです。
縫い目がキレイに見えるうえ、糸が透明なので後が目立たない優れものです。
ですが、一つ注意していただきたいのが、家庭用ミシンで使用すると糸調子が合わせにくく、糸抜けが起きやすくなってしまいます。
先程もご紹介したように、家庭用ミシンの一番遅いスピードでゆっくり縫っていただくと、糸抜けもしにくいので、縫い進める時はゆっくり縫ってあげてください！

ビニール生地は硬いところがありますので、ひっくり返したり、整えたりするのが少し難しい生地になります。
ですが、ご家庭であればドライヤーなどで少し熱を加えていただくと、スムーズにひっくり返すことが出来るようになります。
また、角を出したいときは角出しヘラなどを使用して頂くと、より綺麗に整えることが出来ます。

ご紹介したように、ビニールを縫うときに注意するポイントやアイテムを使うことで、ビニール生地は家庭用ミシンで縫うことができました！
講習会でも、お子様だけで縫って頂けた事もあり、「ビニールは縫いにくい？」というイメージは覆されたのではないでしょうか(^^♪

日本紐釦では、ビニール生地を使用した作品を多く提案しておりますので、是非是非ご参考にしてみてください。