パンチニードルってなあに?

みなさんこんにちは。3F売場のYです。
今回は刺繍ジャンルの中でも話題の「パンチニードル」をご紹介します。

最近話題のパンチニードル

紐釦3F売り場でも「パンチニードル用品はどこにありますか?」「パンチニードルのやり方を教えてほしい!」などお客様からたくさんお声がけいただきます。

パンチニードルは普通の刺繍とは異なり、糸を通した専用のニードルを生地に刺していくだけなのでとても簡単で、初心者さんにもお勧めです。

通常の刺繍と比べて仕上がりも早く、つい夢中になって刺してしまいます。

モコモコとした可愛い刺繍が出来上がります。

そんな「パンチニードル」を初心者の方に向けても分かりやすく解説していきます!

どんな道具を使用するの?

パンチニードルに必要な道具

・パンチニードルペン

・パンチニードル用スレダー

・刺繍枠

・ボンド

・ハサミ

あると便利な道具

・パンチニードル用スタンド

・パンチニードルファブリック

パンチニードルは専用のニードルを使用します。

また、使用したい糸によっても種類を変える必要があります。

しかし、編み針のようにたくさん種類があるわけではないので一つずつご紹介します!

パンチニードルペン (太い糸用)

パンチニードルペンは針の大きさによって使用できる糸の太さが変わります。

毛糸並太~極太にお勧めしたいのはクロバーのパンチニードルペン(品番:CL57‐791)

太さの目安は棒針表記で6~12号表記の毛糸です(6~12号の表記でも全ての毛糸が適しているわけではありません)

さらにもう少し細い毛糸用のパンチニードルペンもございます。(品番:CL57-790)

こちらは中細、合太、並太に適しています。

毛糸で刺すけど図案が小さめで埋もれてしまいそう…という方にはこちらがお勧めです✨

CL57-791

CL57-790

パンチニードルペン (細い糸用)

CL57-413
DMC-JPTU2020

一方、もっと細い糸で刺したい…という方にはクロバーのフリーステッチングニードル(品番:CL57‐413)やDMCのパンチニードルペン(品番:DMC-JPTU2020)がおすすめです。

こちらは刺繍糸を使用して刺すことが可能です。

そのため毛糸にはない多くの色使いを楽しめたり、ブローチなどの小さい図案や、複雑で細かい図案も刺すことが可能です。

パンチニードルファブリック

毛糸などの太い糸で刺す場合は目の粗い生地が必要になります。

針が生地の目より大きいとニードルが生地に刺せなくなってしまうので、作品制作に取り掛かる前に生地の目の大きさをチェックしておきましょう。

反対に、目の大きな生地に対して刺繍糸などの細い糸を使用してしまうと、今度は糸が生地に引っかからず抜けてしまうので細い糸で作業する場合は一般的なコットンクロスやリネンクロスをお勧めします。

目の粗い生地はパンチニードルファブリックという名称で販売されており、より刺しやすくなっているので生地選びに迷ったときはこちらがおすすめです。

CL57-767
生地の拡大図

刺繍枠

パンチニードル刺繍を行うときは図案より大きな刺繍枠を使用します。

また、何度も上から力が加わる為、生地がたるみにくいようにしっかりと生地をつかむことができる刺繍枠がおすすめです。

スタッフおすすめの刺繍枠はクロバーから出ているフリーステッチングフープ。(品番:CL57ー406、407)

こちらは通常の刺繍枠とはことなり内側にエッジが付いています。そのため生地を逃がさずしっかりとつかむことができます。

CL57-407

こちらの刺繍枠と合わせるとより刺しやすくなるのがフリーステッチングスタンドです。(品番:CL57‐408)刺繍枠を台の上に載せることで針が作業台に当たらず、スムーズに刺し進めることができます。

CL57-408

どうやって針に糸を通すの?

パンチニードルは通常の刺繍針とは糸の通し方が異なります。

ざっくりと流れをまとめると

スレダーを針に通す→糸を引き抜く→先端の穴にもう一度スレダーを通す→糸を引き抜く

という流れです。

写真付きで解説します。

まず、針の先端から専用のスレダーを通します。

画像➀

画像➀

針に糸を通して引き抜きます

画像➁

画像➁

針の先端の小さな穴にスレダーを通し、糸を通して引き抜きます

(スレダーは必ず針の外側から通します。)

画像➂

画像➂

糸がセット出来ました。

画像➃

画像④

どうやって刺すの?

いよいよ刺繍していきます。

刺し方自体はとってもシンプル。

針を生地に刺していくだけです。しかし上手くできないというお問合せが来ることも。

実はパンチニードルは刺し方にもコツが必要。逆にコツを押さえればあとは簡単で刺すだけで可愛い刺繍が出来てしまいます。

Yが紹介したい4つのコツはこちら!

・コツその①針の向きに注意!

・コツその②針は根元までしっかり刺す!

コツその③針は滑らせるように刺す!

コツその④ペンの頭から出ている糸を引っ張らない!

上記のコツを一つずつご紹介!

コツその①針の向きに注意!

刺すときに最も重要なポイントとなるのが実は針の向き。

ワークショップなどを行うと「これが出来てなかったから今までできなかったのか!」というお声が上がります。

刺しゅうするときは針が斜めにカットされている側を必ず進行方向に向けます。

向きが違うと生地から糸が抜けてしまうので注意!

針の向きを意識

コツその②針は根元までしっかり刺す!

夢中になって刺しているうちに針の刺し方が甘くなり、後で見たら全然刺しゅうできていなかった…ということが起こりがち。

刺すときはしっかり根元まで針を押し込むようにすることを心掛けると作品がきれいに仕上がります。

針は根元まで押し込む

コツその③針は滑らせるように刺す!

しっかり向きも意識して、針も根元まで押し込んでいるのに糸がすぐに抜けてしまう…というときは針を抜いた時に引き上げすぎているのかも?

針を引き上げすぎると画像のように糸が抜けてしまいます。

刺し進めるときは【針を滑らせるように刺す】ことを意識するとスムーズに刺し進められます。

引き上げ過ぎると画像のように糸が抜けてしまう

コツその④ペンの頭から出ている糸を引っ張らない!

上記のコツを全部守っているけれど、やっぱり糸がいつの間にか抜けている!

そんな時は無意識のうちにペンの頭から出ている糸を引っぱってしまっているのかも?

ペンの頭から出ている糸は気が付かないうちにペンと一緒に握りしめてしまっていたり、近くの小物に引っ掛かって糸が突っ張ってしまっている場合があります。

頭から出ている糸は常に手の甲の上にあるようにしておくと糸が抜けることがなくなります。

赤丸の部分の糸は引っ張らない

もっとパンチニードルを楽しむ一工夫

パンチニードルは刺し方は同じでも、針の長さや仕上げ方を変更することで作品の雰囲気が大きく変わります。

例えばペンの針先の長さを調節することで刺した時のループの大きさを変更することが出来ます。

針を長くするとループが大きくなるためよりボリュームのある作品に。

針を短くするとループが小さくなるためモコモコした雰囲気は残しつつもすっきりした見た目の作品がつくれます。

また、刺す生地の表裏を変えることでループ面とステッチ面を組み合わせた作品を作ることもできます。

こちらは花の花芯部分を生地の裏から刺し、ステッチ面を表に出してメリハリが出るようにしています。

ループ面とステッチ面を組み合わせた作品例

また、刺し終わった後、ループを切ることで作品の雰囲気がもこもことした感じからふわふわしたものになります。

糸の色合いも若干変わるため、こちらも楽しいのでお勧めです♪

ループをカットすることで雰囲気の異なる作品に

気軽に始められるパンチニードル

今回はパンチニードルのワークショップを行った時によくご質問を受ける内容を中心にまとめてみました!

慣れるまでに時間もかからず、短時間で可愛い作品が完成するところがこのパンチニードル刺しゅうのオススメポイントです😊😊

こちらの生地に掲載されている作品は「主婦と生活者:マカベアリスのパンチニードルレッスン帖」に掲載されている図案となります。

商品と合わせてチェックしてみてくださいね💕

「パンチニードル・フリーステッチニードル」に関する特集ページについてはこちらも合わせてご覧くださいませ♪

▽特集ページはこちらをクリック▽

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