
新規開業支援について
編集部: 今回は「新規開業支援」をテーマに、30年目のベテラン営業・中谷さんにお話を伺います。
お客様からお問い合わせを頂いてから取引開始や商品納品に至るまで、営業担当者としてどのように動き、どのような工夫をしているのか、その裏側までじっくり掘り下げます。
本日はよろしくお願いします!
中谷さん: どうぞよろしくお願いします。
編集部: 今日は「新規開業支援」がテーマです。ひとことで言うと、どんな仕事でしょう?
中谷さん: お客様の“やりたい・実現したい”を具体的な形に変えるサポートです。開店当日にちゃんと回るところまでサポートする——そんな役目です。ゼロからでも大丈夫、の“イメージ”を一緒に描く感じですね。
編集部: どのような打ち合わせから始められるのですか?
中谷さん: まずは“置きたいもの・やりたいこと・心配ごと”挙げてもらう。それをベースに私が叩き台のレイアウトと品目リストを作り、実物の什器を見ながら擦り合わせます。

お問い合わせ~打ち合わせまでの流れ
編集部: では、今回の具体的なご相談はどのような内容でしたか?
中谷さん: お客様は初めて手芸店を開業される方で、ものづくりがすごく好きで、ものづくりを通して地域にコミュニケーションの場を作りたい。という思いを持たれている方でした。弊社のホームページをご覧いただいてたようで、お問い合わせをいただいたところからスタートしました。
編集部: お客様の開業にあたってのイメージはどのような内容ですか?
中谷さん: 近隣に保育園があるロケーションなので子育て世代のお母さんが気軽に来られる手づくりスペースがあって、子どもが自由に遊べるキッズスペースも併設したい、というイメージを持たれていますね。
編集部: レイアウトや商品構成は、その時点で固まっていましたか。
中谷さん: まず私の側でたたき台のレイアウトを起こしました。どれぐらい商品が置けるか枠を当てはめてみないと、商品の見積もりの予測がきまらないので、イメージを共有できる資料の作成から取り掛かりました。
編集部: レイアウト検討はどのように進めたんですか?
中谷さん: 「この場所はここに」「ここは移動式で」といったレイアウト案を作って、お客さんの意見を聞きながら動かしていく段取りです。
編集部: 売り場・商品の基本構成はどのような内容ですか?
中谷さん: 生地をメインに、子ども服や小物づくりのソーイング用品。ミシンの導入希望もあって、ミシンは当社からの提案も視野に。作品の展示スペースも作る前提です。がっつりした手芸フルラインではなく、生地中心に必要品を集約して展開するイメージです。


什器・棚割り・商品提案について
編集部: 新規開業ということで什器の提案もされているんですか?
中谷さん: そうですね。メーカーさんの提案什器も多数ラインナップがあるので、各社の店舗用什器をご提案しています。お客様がご用意される什器に対しても、弊社で棚割りを考え、各什器に展開できる商品数を算出したうえで棚割りのご提案をしています。
編集部: お客様との打ち合わせはどのような形で進められていますか?
中谷さん: 電話よりもうちに来て実物を見るのが早いケースが多いですね。弊社に来店いただいてショールーム的に什器や陳列の現物を見ながら話すと、イメージが掴みやすいです。実際、お帰りの際に好みの商品を購入され、「イメージが湧いた」とその後LINEで連絡もあり、グッと進みました。



編集部: ほかにも提案の際に気を付けていたポイントなどありますか?
中谷さん: キッズスペースを併設する店舗になるのでお子様連れのお客様も安心して来店されるような展開を意識しました。
基本的には通路は広く、フックは上段限定、下段は棚置きにする。また、フックは通路に干渉しない長さで提案する予定です。
編集部:なるほど。レイアウトや商品展開ばかりに気を取られがちですが、来店されたイメージまで持って提案されているんですね!
中谷さん:そうですね。僕たち営業は全国の小売店さんを回らせてもらっているので、これまで多くの店舗を見てきた経験があるので、
商品面以外にもなるべく細かな視点でお客様には提案できるように心掛けています。
編集部: 本日はありがとうございました。最後に一言どうぞ!
中谷さん:開業支援も積極的に取り組みたいと思いますので、お気軽にお問い合わせください!
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