
今回取材させていただいたのは、売場での接客からECサイトの立ち上げを経験し、そして現在は法人向けオンライン事業の運営・お客様対応など幅広い業務を担っている、EC事業部の尼野さん。入社28年目のベテランとして、長年培った経験と新しい挑戦を両立しながら活躍されています。そんな尼野さんに、お話を伺いました。
入社のきっかけ
編集部
入社の経緯を教えてください。
尼野さん
僕は大阪の外語系専門学校で、旅行や貿易関係を専攻していました。もともと旅行会社や貿易業に興味があったんです。当時、日本紐釦の新卒採用を知り、試験を受けたのがきっかけです。手芸の世界に関しては入社後に知りました。最初は「貿易」という言葉に惹かれて応募した感じですね。
売場から始まったキャリア
編集部
最初の配属先はどこでしたか?
尼野さん
最初は3階の売場でした。紐や持ち手といった手芸用品を担当していましたね。今と大きく変わらず、主に手芸用品全般を扱っていました。売場で1年ほど経験を積んだ後、2階や5階の売場、営業事務などさまざまな部署を回りました。トールペイントが盛り上がっていた時代にはトール専用の別館にも勤務しました。
未経験から学んだEC運営
編集部
そこからEC事業に携わるようになったのは?
尼野さん
「つくる楽しみ」というBtoCサイトの立ち上げがきっかけです。立ち上がって間もない時期に配属され、ほぼゼロからのスタートでした。当時の注文数は今の1/10ほどで、半日で処理が終わるくらいでしたね。それが数年で急成長していくのを間近で見てきました。
編集部
ECサイト運営にはシステムやネットの知識が必要ですが、当初から詳しかったんですか?
尼野さん
全くの未経験でした(笑)。会長に「パソコン1台あるからやってみろ」と言われてスタートしました。最初はメールすら打てませんでしたが、社長にExcelの本を買ってもらい、独学で覚えました。やりながら身につけるスタイルですね。楽天や各モールへの出店も少しずつ広げていき、今につながっています。
BtoCからBtoBへ
編集部
現在は法人向けのECサイトを担当されていますね。個人のお客様向け(BtoC)のECサイトとの違いはどんなところですか?
尼野さん
大きな違いは問い合わせの内容です。BtoC、つまり一般のお客様向けの時は「この商品は在庫がありますか?」「少し追加で購入できますか?」といった比較的シンプルな質問が多かったです。ところが、BtoBになると内容がぐっと変わり、「この商品を数百単位で仕入れたい」「オリジナル仕様で作れますか?」といった、商談や交渉に近いリクエストが増えました。
やり取りのボリュームもスケール感も大きくなり、1件あたりの影響が非常に大きいのが特徴ですね。価格や納期の調整など、条件交渉を含むケースも多く、単なる受発注にとどまらない深いやり取りが必要になりました。こうした違いを体感できるのは、BtoBならではの面白さだと思います。
EC事業の仕事紹介
編集部
1日の仕事の流れを教えてください。
尼野さん
午前中は、まずお客様からの注文を確認して各売場に注文書を出します。その後、在庫の確認や購入に関する問い合わせへの対応を行います。
午後になると商品が集荷されてくるので、出荷業務をパートスタッフと連携して進めます。同時に在庫管理や欠品防止のチェックも重要な仕事です。
そして1日を通して、販促ページの企画・運営や商品ページの改善にも取り組んでいます。
1日の仕事の流れ

注文確認、売場へ注文書配布、問い合わせ対応

商品集荷、出荷業務、在庫管理や欠品防止チェック

販促ページの企画運営、商品ページ改善
編集部
その他にも取り組んでいる業務について教えてください。
尼野さん
定例会議で在庫状況や売上を確認し、改善点を議論しています。さらに6万点以上の商品を登録・更新する作業や、独自に開催しているキャンペーンやセール対応も重要な仕事です。また年末年始や夏休み、ハロウィンといった季節イベントに合わせた特集企画にも取り組んでいます。
編集部
業務の中で工夫している点はありますか?

尼野さん
最近では、在庫管理は特に力を入れている部分です。クリップを活用して棚の状況を誰でも一目で確認できるように工夫し、アナログとデジタルを併用して欠品を防いでいます。注文が集中する時期でも在庫を切らさないよう、事前に数量を補充する体制を整えています。こうした取り組みのおかげでお客様にスムーズに商品を届けられると実感できた時、大きなやりがいを感じます。
チーム構成と職場の雰囲気

- WEB制作担当:社員3名+在宅スタッフ1名
- オペレーション担当:社員1名+パートさん3名
- 海外対応:社員1名(今後拡大予定)
- 出荷担当:パートさん5名
法人向けのEC事業部は、上記のメンバー構成で運営しています。
編集部
職場の雰囲気はどうですか?
尼野さん
雰囲気は明るく、効率を意識しながらも丁寧な仕事を大切にしています。お客様にとってわかりやすい情報提供を目指し、チーム内で意見交換を活発に行う文化があります。
やりがいと成功体験

編集部
現在のEC事業の運営を通して感じるやりがいはありますか?
尼野さん
週間セールの売上が毎週100万円を超えるようになったことは大きな達成感です。さらにお客様から「発送が早くて助かります」「またお願いします」といった声を直接いただけることも励みになります。自分のアイデアが実際の売上や顧客満足に直結していると実感できるのは、この仕事ならではの魅力です。
新入社員へのメッセージ

編集部
では、最後に入社を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。
尼野さん
日本紐釦はやりがいのある会社ですし、人間関係も本当に良い職場です。安心して働ける環境で、自分のアイデアを活かせます。ぜひ一緒にチャレンジしていただけたら嬉しいです。
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